こんにちは、宮比ひとしです。
この記事では、小説の書き方が上達する初心者向けのお題練習法をご紹介します。
こんな方におすすめ
小説の執筆にチャレンジしてみたいけど何を書いていいのか見当がつかない。
書き始めてみたものの、同じようなストーリーしか思い浮かばない。
このように小説を書きたい、上達したいけれど練習方法が見つからなくて悩むことって、ございませんか?
絵画やスポーツだとした場合、ネットで検索すれば器材の扱い方やトレーニング方法がたくさんでてきますが、小説の練習方法ってあまり見つからないですよね。
小説は、器材といっても基本的にパソコン一台あればできますし、目標数値も定めにくい分野なので練習を確立させるのが難しいです。
検索してみて「読書量を増やそう」「とにかく執筆しよう」なんて書かれていたりすると、それらが大切だと分かっているけれども途方にくれてしまいますよね。
そんなお悩みを解決するため、具体的なトレーニング法として提案するのがお題練習法です。
こんな方におすすめ
・同じようなストーリーしか思い浮かばない。
・小説を書く特訓法を知りたい。
・発想力を培いたい。
・一人称や三人称といった様々な文体を試してみたい。
・いつも好きなジャンルに隔たっているので違うジャンルに挑戦したい。
お題練習法によって、アイデアの閃きとともに小説の幅が広がります。
また、複数の方と一緒にチャレンジすることもできますのでモチベーションアップにも効果的です。
お題練習法とは
お題練習法とは、提示されたお題に沿って小説を自由に書くスタイルの練習方法です。
まず始めにルールを定めます。
ルールの内容はあなたの目標に応じて変更しても問題ありませんが、ここでは初心者におすすめルールを例にして解説します。
初心者におすすめルール
お題:単語3つ
制限時間:なし
文字数:2000字程度
お題
お題として単語を3つ挙げます。
単語の選出の仕方として自分で考えても良いのですが、どうしても隔たってしまうため無作為に決める方法が望ましいです。
自分では普段思いつかない、使わない単語にすることで、新たなジャンルやストーリーを閃くきっかけにも繋がり、小説の幅がきっと広がるでしょう。
「辞書を適当に開き、目を閉じ指で指した単語にする」「知り合いに思いついた単語を言ってもらう」などやり方はいろいろありますが、お題を自動生成できるおすすめのサイトがあるのでご紹介します。
ランダム単語ガチャ
サイトを開くと同時に単語が選出されます。
語彙レベルを1~5で変更できます。
試しにレベル5で引いてみたら「メルテンス型擬態」「アルバート坊やの条件づけ実験」「オッカムの剃刀」でした。語彙力も試せますね。
また、表示語数も1~10で変更可能です。
時間制限
制限時間は、なしとします。
制限時間を設けることで書くスピードの訓練になりますが、初心者のうちは時間を気にせず、まず作品を仕上げることをおすすめします。
文字数
文字数は2000字程度とします。
これは400字詰め原稿用紙にすると5枚程度の文章量です。
分類でいくとショートショートにあたり、お題を消化でき、物語としての起承転結がつけやすい文字数となります。
アレンジルール
初心者におすすめルールに慣れてきたら、次のようにアレンジを加えてみてもいいでしょう。
慣れてきた方におすすめアレンジルール①
お題:単語4つ
制限時間:3時間以内
文字数:2500字程度
慣れてきた方におすすめアレンジルール②
お題:単語3つ
制限時間:1時間以内
文字数:1000字程度
慣れてきた方におすすめアレンジルール③
お題:単語5つ
制限時間:6時間以内
文字数:5000字程度
お題練習法は、ひとつの作品を根詰めて仕上げるというよりも、多くの文体やジャンルを学ぶためのトレーニング方法です。
ですから、いきなり長編に挑戦するのではなく、いくつかの短編を作り上げる力を養うことを念頭において取り組むと効果的です。
また、同じお題で何人かとチャレンジすると、自分では気づかないようなクセや長所短所など発見することができ、励まし合ってモチベーションのアップにもなります。
ちなみに、『ハミガキ刑事』は慣れてきた方におすすめアレンジルール①で宮比が実際に書いた小説となりますので参考にご覧ください。
以上、小説の書き方が上達する初心者向けのお題練習法をご紹介しました。
本日は最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは、素敵なよりみちライフを。