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桂正和、かわいい女の子キャラクターランキング・ベスト13

桂正和、かわいい女の子キャラクターランキング・ベスト13
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こんにちは、宮比ひとしです。
この記事では、桂正和の漫画に登場する「かわいい女の子キャラクター・ベスト13」をランキング形式で紹介します。

桂正和の経歴や作風、かわいい女の子キャラクターの名前、登場タイトル、物語のあらすじをまとめました。
未読の方でも安心できるよう、ネタバレなし。

桂正和とは

桂正和とは

 

桂正和の経歴、作風について紹介します。

 

桂 正和(かつら まさかず)

1962年12月10日-
福井県生まれ・千葉県育ち
漫画家、イラストレーター

経歴

桂正和は、福井県で生まれ、小学生の頃に移り住んだ千葉県で育ちます。
漫画を描き始めたきっかけは、中学生の頃、V55(Technics)という当時50万円するコンポーネントステレオを手に入れたいがため、賞金目当てで「週刊少年ジャンプ」の新人賞に応募したことでした。
元々、漫画への関心も左程あるわけではなく、友人の影響で読んだ程度。ひとまず、手塚治虫(てづかおさむ)の入門書を参考に、小遣いで揃えた簡素な道具で新人賞に挑みます。
応募して以降、ステレオ欲しさからではなく、漫画を描くことが純粋に楽しくなり、高校へ通いながら年2のペースで作品を仕上げるようになります。時には授業中に漫画の作業に没頭することもありました。

1980年、高校卒業時期に投稿した漫画がフレッシュジャンプ賞に選外であるものの編集者である鳥嶋和彦(とりしまかずひこ)の目に留まります。鳥嶋和彦のアドバイスもあり、『ツバサ』が手塚賞の佳作を受賞しました。
その翌年、阿佐ヶ谷美術専門学校に入学した桂正和は、第21回手塚賞に応募した『転校生はヘンソウセイ!?』が準入選を受賞し、漫画家としてデビューします。
1983年には、「週刊少年ジャンプ」にて『ウイングマン』を連載し、アニメ化もされました。

以後、『電影少女』『I"s』『ZETMAN(ゼットマン)』など多くの作品を世に送り出します。
特に『電影少女』においては、連載終了してからも根強い人気を博し、実写映画化、テレビドラマなど様々なメディアミックス展開がなされました。
人気は日本国内に留まらず、アメリカ、フランス、香港、台湾など様々な国や地域でも支持。
また、2015年より嵯峨美術大学客員教授に就任し、幅広い分野で活躍しています。

作風

幼少期より絵を描くのは得意でしたが、漫画やアニメに特別関心があったわけではありませんでした。
一方、『バトルフィーバーJ』『太陽戦隊サンバルカン』『電子戦隊デンジマン』などの「スーパー戦隊シリーズ」、「ウルトラマンシリーズ」、「宇宙刑事シリーズ」など特撮ヒーローに強い憧れを抱いていました。
また、『バットマン』からも影響を受けていることを桂正和は発言しており、デビュー前の作品である『ツバサ』から現在における『ゼットマン』まで、ヒーローを題材に扱った作品が多数あります。
特に、『桂正和コレクションvol.1』に収録されている短編作品『学園部隊3パロかん』で、ヒーローものに対する愛着をうかがい知ることができます。

連載を続けるにあたり、桂正和自身はストイックなヒーロー漫画を希望するものの、編集者である鳥嶋和彦の勧めもあり、かわいい女の子キャラクターが登場する学園モノや恋愛要素を絡めた漫画を描くこととなります。
初連載である『ウイングマン』の頃から、ファンレターやウイングガールズの人気の高さからも、桂正和が描く女の子キャラクターは可愛いと定評がありましたが、作風の大きな転機となるのは『電影少女』でした。
『電影少女』において、当時少年漫画で敬遠されていたリアルな男女の恋愛・性に関しての描写を試みることとなります。これについては、桂正和は乗り気でないにも関わらず、雑誌側の意向で恋愛漫画を描くこととなった抵抗からと言えます。
また、連載前の入院生活によって漫画が描けず絵の感覚を忘れてしまったこと、自身が描くキャラクターの見た目に飽きたこと、二次元の女の子より現実に存在するアイドルの方が可愛いと感じていることなどの理由が重なったためとされています。

以降、それまでのキャラクター造形をリセットし、写実的な画風へと変化させます。
また、表情や間で心情を表現していた当時の恋愛漫画とは逆に、青年が抱える性への関心や苦悩を包み隠さず細かく描写する手法を取り入れました。
時に、単行本化に伴っての修正や、有害図書に指定されることもありましたが、こうした裸を出さない性的なシーンは、桂正和ならではの恋愛漫画の手法として確立し、以後の作品である『エム』や『I"s』などでも受け継がれています。

さらに桂正和の魅力を語る上で欠かせないのは、かわいい女の子キャラクターのボディ描写ではないでしょうか。特にお尻。
親交の深い『ドクタースランプ』『ドラゴンボール』の鳥山明(とりやまあきら)や、『りりむキッス』『いちご100%』の河下水希(かわしたみずき)は「桂正和の描く尻はスゴイ」と高く評価しています。
漫画でありながらもリアリティを追求したルックスとボディラインこそ、桂正和が描くかわいい女の子キャラクターの最大の魅力と言えるでしょう。

桂正和、かわいい女の子キャラクターランキング

桂正和、かわいい女の子キャラクターランキング

 

桂正和の漫画に登場するかわいい女の子のキャラクター・ベスト13をランキング形式で紹介していきます。

 

ルール
・桂正和がデザインした漫画が対象。
・女の子のキャラクターであること。
・作品が偏らないよう、タイトル内でのランクインは一人のみとする。
・複数のタイトルに登場する同名のキャラクターは同一人物とみなし、ランクインは一度のみとする。

独断と偏見によるランキングではありますが、あなたの推しカツ(推してる桂正和の女の子キャラクター)は、何位にランクインするか予想しながらお楽しみください。

桂正和、かわいい女の子キャラクター・ベスト13

ランキング13位
森村みなほ
名前 森村みなほ(もりむらみなほ)
漫画タイトル 超機動員ヴァンダー(ちょうきどういんヴァンダー)

 

森村みなほは、『超機動員ヴァンダー』に登場するかわいい女の子。

『超機動員ヴァンダー』は、惑星人からの侵略に立ち向かうヒーローを描いたSF漫画です。
『ウイングマン』が終了し、その後続作品として1985年から1986年までの期間、「週刊少年ジャンプ」にて連載しました。
人気が振るわず打ち切りとなるものの、同じくヒーロー物である『ウイングマン』との差別化を図るにあたり、力を発揮するために恋愛要素を絡めたり、自身を傷つけることで放つ必殺技、惑星人との決闘シーンでの斬新なアングルといった新たな試みが光る漫画でした。

『超機動員ヴァンダー』あらすじ

198×年、地球侵略をもくろむ惑星人に対抗するため、地球外惑星人犯罪部が設立される。
超科学によって生み出されたPウエアーを装着した超機動員が配置されるものの、凶悪な力を持つ惑星人と戦うには、さらに強力な発明が必要となる。
改良により開発された新たなPウエアーこそ、男女の愛の力をエネルギーに変える「ヴァンダー」だった。

ある時、後薬園遊園地で怪獣ショーのアトラクションをしていた藤枝弥紫(ふじえだひろし)は、休憩時間にアーケードゲームで遊んでいたところ、超機動員課に所属する森村みなほと出会い、スカウトされる。
女性恐怖症でありながら並外れた動体視力と反射神経を持つ藤枝弥紫と、コンピューターのような頭脳を持つ森村みなほ。
二人は超機動員ヴァンダーに変身し、愛の力を武器に惑星人と戦うこととなる・・・

森村みなほ

『超機動員ヴァンダー』のヒロインである森村みなほは、超機動員課に所属する19歳のかわいい女の子。
パイナップルヘアーに、ムッチリとした太もも、小さな手が何とも魅力的です。また、桂正和の初期漫画にみられる、パッチリした目と独特の顎ラインは、リアル路線にないキュートさを際立たせています。
男性に惚れやすく、感情的な一面もありながら、コンピューターのような頭脳を持つというギャップもいいですね。

【女の子と2人で1人の変身ヒーロー!】198X年、地球に潜んでいた地球外惑星人が攻撃を仕掛けてきた。地球人は対抗すべく超科学戦闘服・Pウエアーを開発。男女の愛を力とする新型・ヴァンダーが完成した!女嫌いの少年、藤枝弥紫は、ひょんなことからお転婆娘、森村みなほと2人で1人の超機動員ヴァンダーとして戦うことに!!

 

ランキング12位
秋野このえ
名前 秋野このえ(あきのこのえ)/小林花子(こばやしはなこ)
漫画タイトル プレゼント・フロム LEMON(レモン)

 

秋野このえは、『プレゼント・フロム LEMON』に登場するかわいい女の子。

『プレゼント・フロム LEMON』は、アイドルの世界を描いた少年漫画です。
『超機動員ヴァンダー』の後続作品であり、1987年「週刊少年ジャンプ」にて連載しました。
ヒーローを題材にした前2作とは異なり、歌とアイドルにスポットをあてた漫画。
『超機動員ヴァンダー』での経験を活かしてか、同程度の内容量であるものの、伏線は回収され、物語としてキレイにおさまっています。
桂正和いわく、『プレゼント・フロム LEMON』を業界漫画ではなく成長漫画として描いており、演歌歌手であった亡き父親の遺志を継いだ少年が、アイドルとして成功していく物語です。
少年漫画の王道とも言えるサクセスストーリーを、アイドルをこよなく愛する桂正和がアレンジした面白みが『プレゼント・フロム LEMON』に凝縮されています。
ちなみに、主人公レモンの超人的なダンスが特に印象的で、作中歌である「サンダーLOVE(サンダーラブ)」は、ドラミちゃんを筆頭に多くのコラ画像を生み出しました。興味があれば、「サンダーLOVE」で検索してみて下さい。

『プレゼント・フロム LEMON』あらすじ

沢口桃次郎(さわぐちももじろう)は、歌唱力がありながらも機会に恵まれず、15年の間、売れない演歌歌手として過ごしていた。桃次郎の歌に惚れこんだプロデューサーの大崎厳(おおさきげん)の協力もあり、自ら作詞作曲した「男の道」で大舞台に立つチャンスがやってくる。
ところが、ステージに上がろうとした直前に心臓発作を起こし、帰らぬ人となった。

10年の月日が流れ、桃次郎の息子である沢口麗紋(さわぐちれもん)は、父の遺志を継ぎ、演歌歌手になるため大崎の元へと訪れる。
歌手を夢見ていた少年期のレモンに、「大きくなったら俺のところへ来い」と気さくに言ってくれた大崎だったが、桃次郎の死を契機にかつての面影は失われていた。
黒サングラスに口髭を生やし、威圧的な風貌となり、テレビジャパンの敏腕プロデューサーとして、逆らえば芸能界で生きていけないと囁かれる存在となっていた。

大崎に冷たくあしらわれ、当てを失ったレモンの元に現れたのは、秋野このえであった。
元々、秋野このえは大崎のプロデュースで活動していたアイドルだったが、彼の妨害工策により潰された過去があった。遭えなく引退に追い込まれた秋野このえは、プロダクションであるオータムプロを立ち上げ、大崎に復讐を誓う。

秋野このえのプロデュースで、レモンは芸能界デビューにこぎつけるも、提案されたのは演歌歌手ではなくアイドルとしてだった・・・

秋野このえ/小林花子

『プレゼント・フロム LEMON』に登場する秋野このえは、芸能プロダクション社長のかわいい女の子。
イソベプロダクションに所属していた元アイドルであり、引退しても整った容姿と抜群のプロポーションは健在です。
ファッションに気を遣っており、登場する度に衣裳やヘアスタイルが異なります。女の子キャラクターの見かけがつかないことがたまにキズですが、当時の少年誌としては斬新な発想でした。
また、子供が履くかのかわいいパンツを愛用しており、登場人物からは「いい年して」と思われていますが、それがまた秋野このえの魅力でしょう。
レモンの幼馴染である広川舞美(ひろかわまいみ)がヒロインのポジションに位置しますが、キャラクターとしては秋野このえに軍配が上がると個人的には感じています。
困難に立ち向かうレモンの成長物語と並行して、大崎を恨みつつプロデュースにより復讐を企てる秋野このえの心の葛藤も見どころです。

【魍魎跋扈の芸能界で少年はビッグな歌手を目指す!】沢口麗紋の父・桃次郎はデビューステージを目前に控えこの世を去った。それから10年、レモンは父の残した演歌『男の道』を引っさげ芸能界に挑むが、その対応は冷たいものだった…。それでもビッグな歌手を目指すレモンは、演歌歌手ではなくアイドルとしてデビューすることに…!?

 

ランキング11位
百地さちえ
名前 百地さちえ(ももちさちえ)
漫画タイトル さちえちゃんグー!!

百地さちえは、『さちえちゃんグー!!』に登場するかわいい女の子。

『さちえちゃんグー!!』は、忍者の子孫である女の子を描いたSFコメディ漫画です。
2008年、「ジャンプスクエア」創刊記念として読切作品で掲載。当時「ジャンプスクエア」の編集長である茨木政彦(いばらきまさひこ)が、桂正和と長年に渡り親交の深い鳥山明とのコラボ企画を提案したことで実現しました。
原作を鳥山明、漫画を桂正和が担当。作風が全く違うことから、打ち合わせは難航するものの完成した夢の共演作です。

『さちえちゃんグー!!』あらすじ

ある日、忍者の子孫である女子中学生の百地さちえは、学校の帰り道で宇宙人と遭遇する。
宇宙人は悪党ミル一味によって苦しめられているオクト星人であり、星を救うため、格闘チャンピオンである百地二十太夫(ももちにじゅうだゆう)を探しにここまでやって来たことを聞くさちえ。二十太夫は、さちえの父親だった。

オクト星人は、救ってくれるお礼にカタログにある商品をプレゼントすると約束する。
カタログを眺めていると、痣をなくす「美肌コースB」があることを発見。
お尻にあるウンコマークの痣を前から気にしていたさちえは、父親ではなく自身がオクト星へ向かうと宣言した・・・

百地さちえ

『さちえちゃんグー!!』に登場する百地さちえは、田舎の中学に通う14歳のかわいい女の子。
ミニスカート、マニキュアとギャル風ファッションしており、忍者の子孫であることから手裏剣型の髪飾りも付けています。
桂正和がデザインを担当しているものの、鳥山明の作風に合わせ、リアルではなくコミック調に崩したデザイン。厚い唇を尖らせた表情が特徴的で、幼げが残る威勢のいい性格がよく表れています。ちなみに、桂正和の過去作で挙げるならば、『アイズ』のナミが容姿や性格ともに一番近いキャラクターと言えます。
レトロな田舎町と宇宙を舞台に暴れまわる姿は爽快で、見ていて元気になる女の子キャラクター。また、優しい心の持ち主という点もグッドですね。

漫画桂正和、原作鳥山明による漫画短編集。掲載されている漫画は「銀河パトロールシリーズ」である『さちえちゃんグー!!』と『JIYA -ジヤ-』。あとがきに桂正和と鳥山明のスペシャル対談を掲載。

 

ランキング10位
小森アイミ
名前 小森アイミ(こもりあいみ)/シャドウレディ
漫画タイトル SHADOW LADY(シャドウレディ)

 

小森アイミ及びシャドウレディは、『SHADOW LADY(シャドウレディ)』に登場するかわいい女の子。

『シャドウレディ』は、不思議なアイシャドウで怪盗に変身する女の子を描いたSFラブコメ漫画です。
1995年から1996年の間、「週刊少年ジャンプ」にて連載し、『D・N・A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜』の後続にあたる作品となります。
『シャドウレディ』は、同タイトルにて「Vジャンプ」「週刊少年ジャンプ(読切)」バージョンが存在し、主人公の名前やアイシャドウで変身するなど基本設定は通じているものの、ストーリーや登場人物は大きく異なっています。
こちらでは、漫画の完成度・認知度・アイミの魅力の観点から「週刊少年ジャンプ(連載)」について取り上げていきます。

桂正和は自宅の地下室にコレクションルームを設けるほどの熱狂的な『バットマン(映画)』のファンであり、古めかしい洋風の建物が織りなすグレイシティや貧富の差が激しく暴力がはびこる世界観から、『シャドウレディ』は『バットマン』の影響が色濃く表れた作品と言えます。
ちなみに、タイトルの『シャドウレディ』は、変身に使用する「アイシャドウ」と、影を意味する「シャドウ」をかけたものです。

『シャドウレディ』あらすじ

貧富の差が激しく、暴力がはびこる街グレイシティ。
夜な夜な現れる女怪盗であるシャドウレディは、不思議な力を操り、盗めない物は何もないとグレイシティの街を騒がせていた。
シャドウレディの正体は、小森アイミ。
普段はケーキ屋に勤める内気な性格の女の子だが、夜になると「マジックシャドウ」という不思議なアイシャドウで変身し、日頃のウップンを晴らすかのように盗みをはたらいていたのだ。

そんなある日、アイミは暴漢に襲われたところを本田ブライト(ほんだぶらいと)に助けられ、恋に落ちてしまう。
しかし、ブライトはシャドウレディを更生するためにやってきた刑事であった・・・

小森アイミ/シャドウレディ

『シャドウレディ』に登場する小森アイミは、ケーキ屋で働く17歳のかわいい女の子。
3歳の頃に両親を事故で亡くし、13歳まで孤児院で育った過去を持ちます。
普段はボディラインの出ない服を着た内気な恥ずかしがり屋であるものの、シャドウレディに変身すると外見・性格ともに開放的となります。そんなギャップの激しいところがアイミの魅力ですね。
ちなみに、別の登場人物がマジックシャドウを使用するシーンから、能力の向上だけでなく性格が変わる作用があると考えられます。

また、シャドウレディのコスチュームは、コウモリをモチーフとしていますが、アイシャドウの色に応じて、エキスパートチェンジというパワーアップバージョンが存在します。
猫、鳥、兎のコスチュームも見どころです。
設定上、エキスパートチェンジは6種類となっていますが、残念ながら作中で確認できるのは3種類のみとなります。

【桂正和の描くコミカルでエッチな大怪盗!!】グレイシティに住む小森アイミは、超シャイな17歳。そんなアイミが魔法のアイシャドウで、女怪盗「シャドウレディ」に大変身。今日もお供のデモ太と夜の街を駆け回る!!そんなある日、アイミは本田ブライトに一目ぼれするが、彼はシャドウレディを追う警察官で…!?小悪魔系変身ヒロインストーリー!

 

ランキング9位
睦月エミ
名前 睦月エミ(むつきえみ)
漫画タイトル M(エム)

 

睦月エミは、『M(エム)』に登場するかわいい女の子。

『エム』は、性行為しないことを条件に交際する男女を描いた青年向け恋愛漫画です。
1996年、「MANGAオールマン」にて初掲載。2002年「週刊ヤングジャンプ」にて加筆をした『M 完全版』が再掲載されました。

少年誌で活動を続けてきた桂正和にとっては、初めての青年向け漫画となります。
今までの少年漫画では表現しきれなかった性描写を含んでいるものの、直接的な性行為は描かれていません。裸を描くことなく、エロティシズムを感じさせる技量には感心せざるをえません。
タイトルにある『M』は、性行為を禁止される「マゾヒズム」と、男女二人の苗字となる「M」あるいはフルネームとなる「E.M(エム)」のイニシャルを意味します。
また、主人公である松田エージ(まつだえーじ)の一人称でストーリーが進み、睦月エミの考えは一切描写されていないことも斬新な試みでしょう。後の連載作品となる『アイズ』でも、同じ手法が取り入れられました。

『エム』あらすじ

21歳となる松田エージは、コンビニでバイトしながら一人暮らしをしていた。
睦月エミに恋をし、交際を申し込むも「いきつくと体がさめちゃう」との理由から、セックスしないことを条件に付き合うこととなる。
苦悩しながらも約束を守り続けるが、同居している友人と喧嘩したエミがエージの家に訪れ・・・

睦月エミ

『エム』に登場する睦月エミは、20歳となる大学生のかわいい女の子。
かわいいのですが、正直賛否が分かれるキャラクターかと思います。読み終えた時、エミに対して怒りを覚える方もいるでしょう。
原因は、物語構成と謎めいたエミのキャラクター設定。
主人公のエージの視点で物語は進み、エミの内心部分に関しては完全に排除されています。エージに感情移入しやすい一方、エミの思考や気持ちを読み取ることが困難な構成になっています。
さらには、「いきつくと体がさめちゃう」との理由から性行為をしない条件を出すも、自ら誘惑する言動もあり、エミのキャラクター設定が拍車をかけ物語を複雑化させています。

感情移入できるか否か、読み手がマゾヒストか否かで、かわいさが大きく左右される女の子キャラクターではないでしょうか。
ただ、明らかでない思いを推察することで漫画の面白みは数段増し、謎めいた部分こそエミの最大の魅力とも言えます。

2002年「週刊ヤングジャンプ」6・7号に掲載された「エム 完全版」に加え、幻のオールカラーストーリー「a virgin」を完全収録!表紙と「a virgin」扉イラストは描き下ろし!ファン待望の一冊、解禁!!完全受注生産のスペシャルエディション!

 

ランキング8位
ブルーローズ
名前 カリーナ・ライル(Karina Lyle)/ブルーローズ(Blue Rose)
漫画タイトル TIGER & BUNNY(タイガー・アンド・バニー)

 

カリーナ・ライル及びブルーローズは、『TIGER & BUNNY(タイガー・アンド・バニー)』に登場するかわいい女の子。

『タイガー・アンド・バニー』(略称:『T&B』『タイバニ』)は、ヒーローとして活躍するバディを描いたアクションアニメです。
2011年4月から9月の期間、全25話が放送されました。
「ガンダムシリーズ」「勇者シリーズ」を手がけたサンライズによって製作され、桂正和はキャラクター原案として参加。他、監督にさとうけいいち、シリーズ構成に西田征史が関わっています。

作品の特徴として、登場するヒーローは「ソフトバンク」や「バンダイ」などスポンサー企業の援助の元で活動しているという設定が挙げられます。作中のスポンサーは実際に存在する企業であり、アニメとリアルがリンクする斬新な商業展開がなされました。
また、テレビ本放送時も各キャラクターのタイアップCMが放送。

『タイガー・アンド・バニー』あらすじ

特殊な能力を持つ者「NEXT(ネクスト)」。
大都市シュテルンビルトの平和を守っているのは、ネクストによるヒーロー集団であり、彼らはスポンサー企業との契約下で活動していた。
ヒーローの活躍は、専用の特別番組「HERO TV」で中継され、ランキング順位によって決定する「キングオブヒーロー」の座を巡り、各々奮闘する。

デビューして10年になるベテランヒーローのワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹(かぶらぎ・ティー・こてつ)は、人気は落ち目であったがコツコツと地道にヒーロー活動をこなしていた。
そんなある日、所属していた会社がヒーロー事業から撤退したため、虎徹は新規参入となるアポロンメディアに移籍する。
ところが、アポロンメディアが打ち出したのは、ヒーロー界初となるバディのヒーロー。
バディを組むこととなった相手は、クールなスーパールーキーのバーナビー・ブルックスJr.であり、虎徹と同じ特殊能力を持ちながら正反対の性格だった。
ヒーローに対する考え方が違う虎徹とバーナビーは、互いに反発するが・・・

カリーナ・ライル/ブルーローズ

『タイガー・アンド・バニー』に登場するカリーナ・ライル(ヒーロー名:ブルーローズ)は、ヒーロー界のアイドルのかわいい女の子。
手や銃から氷を発射したり、自在に操るNEXT能力から、青と水色を基調としたカラーデザインであり、特に青色の唇が印象的です。コスチュームの半透明な胸部分を、よくよく目を凝らしてみると、一見大きく見えますが実際のバストサイズが確認できますね。

タイタンインダストリーに所属し、テレビシリーズのスポンサー企業は「pepsi NEX」。
スポンサー企業からは女王様キャラを要望されているため、高飛車な言動が目立つけれど、本来の姿は快活で明るく真面目な女子高生です。
また、元々は歌手志望であったが、デビューの条件としてヒーロー活動を提案された経緯があります。
決めセリフは、「私の氷はちょっぴりコールド、あなたの悪事を完全ホールド」。

企業ロゴを背負ったヒーローたちの活躍を描いた画期的ヒーローエンターテイメント!『TIGER & BUNNY』放送5周年を記念し、待望のBlu-ray BOXが豪華仕様で発売!

 

ランキング7位
転校生の女の子
名前 転校生の女の子
漫画タイトル 転校生はヘンソウセイ!?

 

転校生の女の子は、『転校生はヘンソウセイ!?』に登場するかわいい女の子。

『転校生はヘンソウセイ!?』は、転校生に恋をした少年が変装するラブコメ漫画です。
第21回手塚賞準入選受賞作品として、1981年「週刊少年ジャンプ」に掲載された桂正和のデビュー作品。
当時の担当編集であった鳥嶋和彦のアドバイスによって、ラブコメに初挑戦した作品であり、恋愛モノの原点と言えます。
短編であり、『桂正和コレクション vol.1』に収録されています。

『転校生はヘンソウセイ!?』あらすじ

ある日、転校してきた女の子に一目惚れした主人公の少年。
少年は気持ちを告白するものの、転校生の女の子は逃げ出してしまう。
女の子のことを諦められない少年は、クラスの担任に相談し、ある計画を練る。
それは、授業中に姿を消し、行方不明となるが、変装して転校生として再び現れるというものだった・・・

転校生の女の子

『転校生はヘンソウセイ!?』に登場する転校生の女の子は、学生のかわいい女の子。
黒髪で大人しそうな外見と恥ずかしがり屋の性格です。
先生ぐるみで主人公が変装して転校生を装うのですが、全く気付きません。ちょっと今じゃありえない展開ですが、古き良き時代を感じさせます。
見どころはラストの転校生の女の子の1コマ、ここに尽きます。表情、セリフどれもが素晴らしく、胸が熱くなります。多くのかわいい女の子キャラクターを生み出してきた桂正和の原点を垣間見ることができるワンシーンと言えるでしょう。

デビュー前から「ウイングマン」連載開始前の時期にあたる1980年から1982年に執筆された短編集。『小さな灯り』、『夏にすずみ!』、『秋にすずみ…』、『転校生はヘンソウセイ!?』、『学園部隊3パロかん』、『学園部隊3パロかん II』、『ツバサ』の7作品を収録。

 

ランキング6位
天城小葉
名前 天城小葉(あまぎこのは)
漫画タイトル ZETMAN(ゼットマン)

 

天城小葉は、『ZETMAN(ゼットマン)』に登場するかわいい女の子。

『ゼットマン』は、正義と悪をテーマに二人の青年の闘いを描いたSF漫画です。
2002年「週刊ヤングジャンプ」にて連載開始し、途中休載があったものの、2014年に第一幕が完結しました。第二幕について、現在のところ再開されておりません。
元々、1994年「週刊少年ジャンプ」に読切漫画として掲載された同タイトル『ゼットマン』が存在しており、当時の少年誌としては珍しく、勧善懲悪に一石を投じた物語でした。
連載版と読切版『ゼットマン』は、登場人物や設定は異なり別作品となっているものの、本当の正義の在り方を問うテーマ性については一貫しています。
こちらでは、漫画の内容量・認知度・天城小葉の魅力の観点から、連載版について取り上げていきます。
ちなみに、読切版は『ZETMAN 桂正和短編集』に収録されています。

『ゼットマン』あらすじ

雨の降りしきる薄暗い路地裏で、白いコートを着た青年が、異様な姿をした男に銃を構えていた。
13年前に時は遡る。
母親と共にホームレスに炊き出しをする少女の天城小葉は、ジンこと神崎人(かんざきじん)を探すも見当たらなかった。
一方、中年から強引に金を奪い取っていった男を目撃した少年ジンは、ケリで一蹴する。
ホームレスであるジンは炊き出しがあることを思い出し、場所に向かうが、すでに終わっていた。ところが、天城小葉が食べ物を残して待っていたのだった。

困った人を助けているジンに憧れを抱く小葉。ジンは食べ物のお礼に、この先困ったことがあったら、タダで助けることを約束し、握手を交わす。
ジンの手には輪っか状のコブがあり、小葉は密かに天使と呼んだ。

そんなホームレスでありながらも平穏な暮らしを送るジンの前に、異形の殺人鬼が突如現れ、生活は一変する・・・

天城小葉

『ゼットマン』に登場する天城小葉は、炊き出しするかわいい女の子。
母と一緒に炊き出しのボランティアに参加したり、ホームレスに対して偏見を持たない優しい心の持ち主です。ジンに憧れを抱き、何かと照れている様子が可愛らしい。
幼少期のプロローグ以降、章を重ねるごとに中等、高校、看護師と成長していく過程も楽しめます。制服姿や水着姿がステキですね。
ジンの因縁となる天城高雅(あまぎこうが)の妹であり、正義の在り方に疑問を抱く様子も描かれています。

手の甲に円状のコブを持つ不思議な少年ジン。続発する怪事件を背景に、謎の老人がジンのことを探し始めた…。ある日、ジンの前に突然、異形の殺人鬼が出現。それまでの平穏な日常は激変する。人知を超えた殺人鬼の力を前にジンは!?壮大な物語が、今始まる…!!

 

ランキング5位
パンテノン
名前 相本哀惟(あいもとゆい)/パンテノン
漫画タイトル すず風のパンテノン

 

相本哀惟及びパンテノンは、『すず風のパンテノン』に登場するかわいい女の子。

『すず風のパンテノン』は、パンティーを脱ぐことで変身できるスーパーヒロインを描いたラブコメ漫画です。
1986年、「週刊少年ジャンプ」の季節増刊であるサマースペシャルに掲載された読切作品。
作品が誕生した経緯は、当時の担当編集者の希望により、『ウイングマン』で人気を博したウイングガールズのようなキャラクターを主人公とした漫画を描くことになったことでした。特に、ウイングガールズのピンクである森本桃子(もりもとももこ)に容姿が似通っています。
また、パンティーを脱ぐことで変身するヒーローというアイデアは、鳥山明との雑談により着想を得ております。
『桂正和コレクションVOL.2』に収録されています。

『すず風のパンテノン』あらすじ

フレン星からやってきたロボットのフレンドル
フレンドルは平和を望み、自滅する危険性をはらむ地球人を救うという目的があった。
笑顔が素晴らしいとの理由で、相本哀惟はフレンスーツを渡される。それは、イヤリングを付けたまま、テイクオフ(パンティーを脱ぐ)することで変身できるものだった。

スーパーヒロインとなった哀惟はパンテノンとして、街の平和を守り、一躍人気者となる。
ところが、パンテノンがノーパンであるとの噂が、華宵高のニュースペイパークラブの耳に届いていた。
哀惟が好意を寄せる相手トキオは、クラスメイトであり、ニュースペイパークラブ部長だった。
スケベな事が大嫌いなトキオは、パンテノンの特集を要望する部員に否定的であったが、パンティーを履かせるための作戦だと説得され、作戦に参加することとなる・・・

相本哀惟/パンテノン

『すず風のパンテノン』に登場する相本哀惟は、華宵高に通う高校1年生のかわいい女の子。
テントウムシをイメージしたキュートなコスチュームに、ちょろんと出たアホ毛もポイントが高いですね。
パンティーを高らかに投げ捨て、ピポポポポポンと変身するシーンは、素晴らしいの一言に尽きます。
また、本人は普通の高校生として暮らしたいと願うも、ひとたび事件が起きると、パンテノンに変身して駆けつけるという正義感にも溢れています。
ノーパンになることで変身するヒーローという新天地を切り開いた、雑談から生まれた奇跡のキャラクターです。

1985年から1989年に描かれた5作品の短編集。『ビデオガール』、『エトランゼ』、『KANA』、『すず風のパンテノン』、『ヴォーグマン』が収録されています。

 

ランキング4位
高梨ことみ
名前 高梨ことみ(たかなしことみ)
漫画タイトル D・N・A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜(ディー・エヌ・エー・ツー どこかでなくしたあいつのアイツ)

 

高梨ことみは、『D・N・A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜(ディー・エヌ・エー・ツー どこかでなくしたあいつのアイツ)』に登場するかわいい女の子。

『D・N・A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜』は、女性を瞬時に虜にするプレイボーイを描いたSFサイキックバトル漫画です。
「Vジャンプ」での『シャドウレディ』が終了した後、1993年から1994年の期間「週刊少年ジャンプ」に連載しました。桂正和としては、6作品目となる連載漫画。
連載期間は短いものの、テレビアニメ化及びOVA化されています。

『D・N・A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜』あらすじ

桃生純太(ももなりじゅんた)は、私立歩駒(ふこま)高校に通う16歳の高校生。
女性の裸だけでなく、水着やレオタードを見ただけで嘔吐してしまう、極度な女性アレルギーに悩まされていた。
そんな純太の元に突如として現れたのが、未来からやってきたDNAオペレーターの葵かりん(あおいかりん)だった。
63年後の未来において、DNAの技術が飛躍的な進歩を遂げ、無意識下で人に与える影響が解明。また、DNAの書き換えによって人々の行動を制御していた。

しかし、深刻な問題を抱えていた。
急激な増加による人口過密状態であり、子供を2人以上作ったら死刑という厳しい法律にも関わらず、歯止めがかかることはなかった。調査の中で、女性を虜にするDNAを持つメガプレイボーイの存在が明らかとなる。メガプレイボーイは、法の目をかいくぐり、100人以上の女性相手に1人ずつ子供を残しているのだ。
メガプレイボーイのDNAを引き継いだ子孫により、さらなる人口増加を恐れた政府は、過去にタイムスリップし、元凶となる桃生純太がメガプレイボーイとなる前にDNAを書き換えてしまうことを決定する。

任務を下された葵かりんは、冴えない高校生活を送る桃生純太に対して、メガプレイボーイとはほど遠いと疑問を抱きつつも、DNAを書き換える銃を放つ。
ところが、葵かりんは銃の弾を取り違えており、桃生純太はメガプレイボーイの素質に目覚めることとなる・・・

高梨ことみ

『D・N・A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜』に登場する高梨ことみは、16歳の新体操部のかわいい女の子。
物語当初は黒髪のツインテールでしたが、途中で髪をバッサリと切り、ショートヘアへとイメチェンします。
私立歩駒高校に通う女子高生であり、桃生純太の幼馴染である栗本亜美(くりもとあみ)の親友。立ち位置としては、数人いるサブヒロインの一人といったところですが、他のヒロインを凌駕するほどの魅力に溢れたキャラクターです。
緊張するとオナラをしてしまう特異体質があり、女の裸を見ると嘔吐してしまう桃生純太は同じような境遇に悩む高梨ことみに共感。特異体質を改善するための特訓を提案します。
新体操部所属であり、レオタード姿でオナラを堪えながら人前で踊るシーンは必見。

女性アレルギーでモテない桃生純太が、大モテのメガプレイボーイに変身!? それは未来から来たDNAオペレーター・葵かりんが純太に間違えて撃ったD・C・M(DNA変化薬)弾のせいだった!

 

ランキング3位
ドクター・ヴィム
名前 ドクター・ヴィム
漫画タイトル ウイングマン

 

ドクター・ヴィムは、『ウイングマン』に登場するかわいい女の子。

『ウイングマン』は、変身ヒーローに憧れる少年を描いたSF漫画です。
1983年から1985年、「週刊少年ジャンプ」に連載。桂正和にとって初となる連載作品であり、代表作の一つとされています。
第19回手塚賞佳作受賞作である『ツバサ』をベースに作られていますが、当時描かれた読切作品の『学園部隊3パロかん』のパロディ要素や、『夏にすずみ!』『秋にすずみ…』のラブコメ要素など、多くのアイデアを取り入れました。
さらに、当時の担当であった鳥嶋和彦は桂正和が描く女の子のセンスを見抜き、前面に推し出すようアドバイス。こうした経緯を経て、『ウイングマン』の最大の特徴であるヒーロー+ラブコメの構図が出来上がりました。

桂正和に多大な影響を与えた特撮ヒーロー、主に「宇宙刑事シリーズ」や「スーパー戦隊シリーズ」へのリスペクトや愛着が色濃く感じられる作品となっています。物語はもちろんのこと、コミックスでの次回予告ページやポピーによる超合金トイのデマ広告など、パロディを扱っていることからも顕著に表れています。
初連載作品ということもあってか、桂正和は100万もの費用をかけウイングマンのコスチュームを制作しており、作品自体への愛着心もうかがえます。

また、『夢戦士ウイングマン』としてテレビアニメ化、ゲーム化されました。ちなみに、エニックス発売のゲーム『ウイングマン2 -キータクラーの復活-』の音楽は、「ドラゴンクエストシリーズ」で名高いすぎやまこういちによる作曲です。

『ウイングマン』あらすじ

仲額(ちゅうがく)中学校に通う広野健太(ひろのけんた)は、変身ヒーローに憧れる中学生。成長と共に、周りの友達がヒーローへの興味を失っても、その気持ちは変わらなかった。
授業中に手製のスーツに着替え、ウイングマンとして居眠りしている同級生を注意するも、授業妨害しなうよう担任の松岡(まつおか)から注意を受ける。

クラスメイトである小川美紅(おがわみく)からも、考えは正しいが授業では止めた方がいいと忠告されたことで、思い悩みながら学校から自宅へ帰っていると、突然ビキニ姿の女の子アオイが頭上に落下する。
アオイは意識を失っており、慌てふためいた健太は、一緒に落ちてきたノートと共に思わず自宅へ連れ帰ってしまった。

意識を取り戻さないアオイをベッドに寝かせたことで親に叱られないか心配しながらも、ノートがかっこよかったため、健太が考えたヒーローであるウイングマンを書き込む。
そして、決め台詞である「チェイング‼」と健太が叫ぶと、急に体が痛くなり倒れてしまう。気が付くと、健太はウイングマンに変身しており・・・

ドクター・ヴィム

『ウイングマン』に登場するドクター・ヴィムは、科学者のかわいい女の子。
『ウイングマン』の物語は、「リメル編」と「ライエル編」の大きく二編に分かれており、ヴィムは後編であるライエル編に登場します。
褐色肌にクリっとした瞳、冠と透けたローブが一体となった独特なファッションが特徴的。
惑星を宝石にして収集することが趣味で地球侵略を企む帝王ライエルの右腕となる科学者であり、極度の男性嫌いです。

『ウイングマン』を読んだ方にとっては、ヴィムがランクインするのが納得いかないという人もいるでしょう。ウイングガールズを始め、数多くの魅力的でかわいい女の子が登場する『ウイングマン』。正直、『ウイングマン』のみのランキングであれば、順位は変動します。
しかし、同タイトルによるキャラクターのランクインは一人というルールに則った上で、桂正和の漫画全体のキャラクターを考慮すると、ヴィムの存在が際立つのです。
1980年代掲載の少年漫画において、そもそも女性の悪役が少なく、いたとしてもキレイだが強面なキャラクターが多かったです。そんな時代に、彗星のごとく現れたヴィム。敵役でありながらも、かわいい女の子キャラクターという珍しさも高評価へと繋がりました。
東洋系のキュートな外見、艶やかな入浴シーン、物語後半に起こるヴィムの運命を考えた上での決断です。

【“ヒーロー”を愛する桂正和の初連載作!】正義の味方に憧れる中学生・広野健太は、空から落ちてきた謎の美少女とノートを拾う。そのノートに自作のヒーロー「ウイングマン」を描いたところ、なんと本当に変身できてしまった!かくして健太は、三次元侵略を企むポドリムスの独裁者・リメルとの戦いに巻き込まれていく!

ちなみに、アニメ『夢戦士ウイングマン』は基本的にリメル編で完結しておりますので、ライエル編であるヴィムは登場しません。ご注意を。

1984年2月~1985年2月にかけて放送されたTVアニメ「夢戦士ウイングマン」全47話をBlu-ray Disc2枚にパッケージ!オリジナルマスターからデジタルリマスタリングし、DVD画質を上回るハイレートSD(480i)画質で1枚あたり約9時間のフルボリューム収録!コンパクトかつお求めやすい価格の永久保存版!

 

ランキング2位
葦月伊織
名前 葦月伊織(よしづきいおり)
漫画タイトル I”s(アイズ)

 

葦月伊織は、『I”s(アイズ)』に登場するかわいい女の子。

『アイズ』は、思春期の高校生の恋模様を描いた恋愛漫画です。
1997年から2000年の期間、「週刊少年ジャンプ」において連載されました。
長年に及んで求められていた編集部からの要望を受け、執筆することとなった本格的な恋愛漫画。今までも恋愛要素を含んだ漫画はいくつも手がけていたものの、桂正和の特徴であるヒーローやSFの要素を排除して描かれたのは連載作品としては初めてとなります。

『アイズ』の作風として、当時の漫画で主流であった登場人物全員の心理をうかがい知ることができる神の視点は意図的に使用せず、主人公の視点のみでストーリーが進行します。これは、前述にある『エム』に用いられた手法であり、原則的に主人公以外の心理描写は伏せられ、同時に主人公が見聞きした内容以外の情報は、読者にも把握できないような仕組みとなっています。
タイトルについては、イニシャルである「I」または「アイ」の名を持つキャラクターが主要人物となっており、「I」の複数形とした造語となっています。さらに、本来アルファベットに複数形は存在せず、「アイス」と読み違えてしまうため、「s」に濁点を振り「アイズ」とした現在の表記に至りました。
また、「アイ」には、愛や哀という意味合いも込められています。

小説、OVA、ゲーム、実写ドラマと様々なメディアミックスが行われました。

『アイズ』あらすじ

私立湾田高校に通う高校2年生の瀬戸一貴(せといちたか)は、クラスメイトであり演劇部に所属する葦月伊織が載ったグラビア雑誌を眺めていた。
入学して早々に一目惚れして以来、一貴は葦月伊織に想いを寄せている。
けれども、小学6年生の頃、同級生の美代子に片想いがバレ、気持ち悪いと言われたことがトラウマとなり、恋をすることに臆病となっていた。永遠に片想いのままだったら、傷つかなくて幸せだと。

そんな時、一貴と伊織は「新入生ようこそパーティ」の実行委員にクジ引きで選ばれる。話は弾まなかったものの、放課後に二人で打ち合わせをしたこと、さらにイニシャルを重ねた「アイズノート」が出来たことに浮かれる一貴。

翌日、演劇部の前にはグラビアに掲載された伊織を目当てに男子生徒が群がっていた。伊織に対していやらしい言葉を浴びせ、それに憤慨した演劇部長がカーテンを閉じると、エスカレートした男子生徒はヌードショーだと歓喜する。
怒った一貴は駆けつけるが、カーテンが再び開かれた瞬間に男子生徒は去ってしまう。タイミング悪く、一貴は伊織を罵った本人だと勘違いされ・・・

葦月伊織

『アイズ』に登場する葦月伊織は、演劇部のかわいい女の子。
黒髪ロングに端正な顔立ちをしており、数多くのSF作品を描いてきた桂正和にとっては比較的特徴の少ない容姿と言えます。しかし、桂正和の卓越した画力により、本格恋愛漫画にふさわしい正統派ヒロインとなっており、身長162㎝に3サイズは「B87/W57/H88」と、リアリティのある理想的なプロポーションを誇ります。

性格は基本的に大人しく控えめですが、友人の前では明るく冗談も言います。美人であることを鼻にかけることもありません。雑誌のグラビアに載ったり、校内で話題になるほどキレイな容姿であるため、盗撮や暴漢に狙われることもしばしばあり、時に危険を察知する注意深さも兼ね備えています。

普段は穏やかで、にこやかな表情を絶やしませんが、演劇に打ち込む時の表情は違います。湾田高校演劇部、通称「劇団わんだこ」に所属しており、役者を目指して練習に励む様は、真剣そのもの。クラスメイトとしての普通の女子高生の伊織、役者としての輝きを放つ伊織、そのギャップがより一層に魅力を引き立てます。

瀬戸一貴は私立湾田高校2年生。密かに恋心を抱くクラスメイトの葦月伊織と、新入生歓迎パーティの実行委員に選ばれ、打ちとけるきっかけをつかんだ。自分の部屋に初めて伊織を招いた一貴だが、そこに突然、彼を想う幼馴染み秋葉いつきが現れる…。桂正和の描く美少女の魅力があふれる純愛物語の傑作。

 

ランキング1位
天野あい
名前 天野あい(あまのあい)
漫画タイトル 電影少女(でんえいしょうじょ/ビデオガール)

 

天野あいは、『電影少女(ビデオガール)』に登場するかわいい女の子。

『電影少女』は、ピュアな心の高校生とビデオガールと呼ばれる少女を巡る愛を描いたSFラブコメ漫画です。
1989年から1992年、「週刊少年ジャンプ」にて連載。
『プレゼント・フロム LEMON』が終了し、桂正和にとって連載4作目を開始するにあたり、短編の中で好評であった『SHIN-NO-SHIN 愛と憎しみのタイムスリップ』をベースにした漫画を予定していました。けれども、当時「週刊少年ジャンプ」の副編集長であった鳥嶋和彦の提案により、『桂正和コレクション VOL.2』に収録されている読切作品『ビデオガール』を元に連載化することととなりました。
ちなみに、『SHIN-NO-SHIN 愛と憎しみのタイムスリップ』は『ZETMAN 桂正和短編集』に収録されています。

作風の項でふれたように、元来ヒーローやSF作品を好む桂正和にとって、恋愛漫画を描くことに対して抵抗がありました。当時の少年誌でよく見られた表情と間で心理描写をする手法を避け、リアルさにこだわりました。リアルな画風、リアルな心理描写、リアルな性表現。等身大の高校生のリアリティを追求した結果、たびたび修正や有害図書に指定されるほどでした。こうした挑戦的な試みは、少年誌でありながらも、青年または女性といった幅広い読者層の共感を得ることとなりました。
こういった、きわどいリアル表現方法は、後の作品である『エム』や『アイズ』にも見受けられ、桂正和にとってターニングポイントと言える作品でもあります。

また、ラジオドラマ、実写映画、OVA、ゲーム、小説と多用な形でメディアミックス展開され、連載が終了して30年経つ近年においても実写ドラマ化されており、根強い人気の高さがうかがえます。

『電影少女』あらすじ

モテナイヨウダと嘲笑される高校生の弄内洋太(もてうちようた)は、クラスメイトの美少女である早川もえみ(はやかわもえみ)に恋心を抱いていた。
たまたま出くわした親友の新舞貴志(にいまいたかし)と共に、勇気を振り絞り、もえみをデートへ誘う。

遊園地でのデートで、気を効かせた貴志は「洋太が好きなのはもえみだと思う」とカマをかけることを洋太に提案する。もえみが困った表情なら望みが薄く、良さそうだったら後で告白すればいいというものだった。
一旦、貴志が席を外している間に、もえみと二人になった洋太は「好きな人は誰か」との話題を始めた。その会話で、もえみが貴志を好きだと悟った洋太は内心傷つきながらも、諦めないよう応援する。
その最中に戻ってきた貴志は、段取り通りにカマをかける。話の流れでもえみが気持ちを告白するものの、貴志は趣味じゃないからと断ってしまった。

涙を浮かべて去る、もえみ。帰り道で、自分は片想いにはなれているからいいけれど、もえみは可哀そうだ、と洋太は涙を流す。気が付くと目の前に、レンタルビデオショップ「GOKURAKU」があった。アダルトコーナーにある天野あいのビデオを手に取ると、店主がやってきて、この店はピュアな心の持ち主でないと見えないと説明する。
その夜、洋太は奇妙な店から借りてきたビデオを再生すると、テレビが光り、画面に映っていた少女である天野あいが現れた・・・

天野あい

『電影少女』に登場する天野あいは、ビデオガールのかわいい女の子。
渦を巻くようにカールした特徴的なヘアスタイルに、胸が小さく、小柄な体型です。性格は元気よく快活ですが、がさつな面もあり、自分のことを「オレ」と呼びます。「コバンザメ」、「フライングプレッシャー」、「あいちゃんダイナミック」といった必殺技も持っています。女性的な早川もえみとは対照的に、ボーイッシュな印象ですね。
これには理由があります。天野あいのビデオのタイトルは『なぐさめてあげる♥』であり、本来はタイトルのイメージ通り、スタイルが良く、料理上手で、お淑やかな性格の癒し系の女の子でした。けれど、再生したビデオデッキが壊れていたことが原因で、胸が萎み、男っぽい性格となってしまったのです。
ただ、このことがきっかけで、ビデオガールでありながら人を愛する心を持ちます。

『電影少女』は愛をテーマにした物語であり、天野あいの運命を通して、人を愛することについて深く考えさせられる内容となっています。
思春期にとって、女の子への憧れと理想は、本来のビデオガールとしての天野あいに近いものではないでしょうか。スタイルが良く、家庭的で、優しく、従順で、思い通りになる、まさに男の理想を実現したかのような女の子。
しかし、本当にそんな人がいたら好きになるでしょうか。
人はビデオガールとは異なります。つまり、思春期の理想と現実の女の子は違います。
胸が小さく、料理も苦手で、納得いかなければ怒ることもあるし、思い通りにはなりません。人それぞれ心があるからです。心が通っているからこそ、愛おしく、愛されたいと願いますし、時に嫉妬もすれば、幸せのために自己を犠牲にすることだってあります。
そんな愛を教えてくれる存在、それが天野あいなのです。

恋愛に臆病な高校生・弄内洋太。片想いの相手が自分の親友を好きなことを知り落ち込む洋太は、その帰り道に奇妙なレンタルビデオ店“GOKURAKU”に入った。彼がそこで借りたビデオを再生すると突然、実物の女の子がテレビから飛び出してきた!!

以上、桂正和の漫画に登場するかわいい女の子キャラクター・ベスト13をランキング形式で紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、素敵なよりみちライフを。

 

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