こんにちは、宮比ひとしです。
この記事では、あだち充の漫画に登場する「かわいい女の子キャラクター・ベスト17」をランキング形式で紹介します。
あだち充の経歴、かわいい女の子キャラクターの名前、登場タイトル、物語のあらすじをまとめました。
ネタバレはしておりませんので、未読作品がある方でも安心してお読みください。
あだち充とは
あだち充の経歴、作品の特徴について紹介します。
あだち 充(あだち みつる)
1951年2月9日-
群馬県伊勢崎市出身
漫画家
群馬県立前橋商業高等学校に在学中、「COM」の新人賞で『虫と少年』が佳作2位に選ばれたことをきっかけに、同誌にしばしば掲載されるようになりました。
高校を卒業後、兄であるあだち勉の勧めもあり漫画家を志し、1970年に「デラックス少年サンデー」にて『消えた爆音』でデビューします。
当時は原作ありの作品を執筆しており、ブームだった劇画調の少年漫画から幼年誌・少女誌での活動を通して、徐々に作風が変化していきました。
1978年に初となる原作なしの作品である『ナイン』を発表し、少年誌での少女漫画の雰囲気を取り込んだことが評価されました。
以後、少女漫画で培った経験を元に、多くの少年向けラブコメ漫画を世に送り出します。
具体的には、当時の少年誌では珍しい草食系のキャラクターが主人公であることや、言葉や擬音語を多用せず、キャラクターの表情や風景描写によって、心情を伝えたり、物語を進行する手法が特徴です。
現在に至るまで、ボクシングや競泳といったスポーツを題材にしたラブコメ漫画を中心に「週刊少年サンデー」「週刊少女コミック」「ゲッサン」などで執筆しています。
中でも、高校野球を舞台にした作品が多く、作者あだち充は熱心な東京ヤクルトスワローズのファンとしても知られています。
また、作品の特徴として、あだち充自身がフラリと漫画に登場し、作品の弁明やコマーシャルするなどギャグ要素もあります。
そして、キャラクターのデザインが酷似していることも、特徴としてよく話題に挙がります。
あだち充によると、スターシステムを取り入れており、「あだち劇団」に見立てて、劇団員が様々な漫画タイトルのキャラクターを演じているためとしています。
あまりに酷似していることから、2017年にはweb漫画サービス「サンデーうぇぶり」にて、「前代未聞の超難問・あだち充キャラクタークイズ」と銘打って、過去の漫画タイトルの主人公・ヒロインの顔から名前を当てるという企画がありました。
作者あだち充本人が挑戦しても、100点満点中76点という鬼畜問題でした。
皮肉交じりのクイズ企画が立ち上がるほど見分けがつかないキャラクターデザインですが、それによって、あだち充漫画の魅力が低下するなんてことはありません。
むしろ魅力は増すばかり。
何度と同じようなデザインのキャラクターが登場しても、抵抗なく物語に惹き込まれるのです。
それは初期の作品から、すでにキャラクターの造型が完成されているためでしょう。
何より、あだち充の漫画には、活発だったり、清楚だったり、王道ヒロイン、妹キャラと言った魅力的な「かわいい女の子キャラクター」が数多く登場するのです。
青春ラブコメには「かわいい女の子キャラクター」の存在が欠かせません。
感情移入でき、共感でき、胸がときめくか否か。
それは、「かわいい女の子キャラクター」にかかっていると言っても過言ではありません。
少女漫画での執筆を経験したあだち充だからこそ、少年誌という舞台において際立った数多くの「かわいい女の子キャラクター」を生み出すことができたのです。
あだち充、かわいい女の子キャラクターランキング
あだち充の漫画に登場するかわいい女の子のキャラクター・ベスト17をランキング形式で紹介していきます。
ルール
・あだち充が作者である漫画が対象。
・女の子のキャラクターであること。
・作品が偏らないよう、タイトル内でのランクインは一人のみとする。
・複数のタイトルに登場する同名のキャラクターは同一人物とみなし、ランクインは一度のみとする。
独断と偏見によるランキングではありますが、あなたの推しミツ(推してるあだち充の女の子キャラクター)は、何位にランクインするか予想しながらお楽しみください。
名前 | 園田夏子(そのだなつこ) |
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漫画タイトル | 泣き虫甲子園 |
園田夏子は、『泣き虫甲子園』に登場する高校生のかわいい女の子。
『泣き虫甲子園』は、高校野球を舞台にした青春ラブコメです。
あだち充の初期作品であり、原作はやまさき十三(じゅうぞう)。
「週刊少女コミック」にて連載しており、「甲子園シリーズ」の一つとされています。
『泣き虫甲子園』あらすじ
定年間近の野球部監督である園田竜之介(そのだりゅうのすけ)を父に持つ園田夏子ですが、野球部の解散を願うほど頑なに嫌っていました。
そこに、甲子園の土を踏むことを悲願とした大友旭(おおともあきら)が居候として現れ、母の死をきっかけに野球が嫌いとなったことが明らかとなります。
次第に旭の情熱に心動かされ、夏子はマネージャーを申し出るのです。
園田夏子
『泣き虫甲子園』のヒロインである園田夏子は、城北学園高校に通う女子高生のかわいい女の子。
ふわりとした黒髪に端正な容姿は、『タッチ』のヒロインである浅倉南(あさくらみなみ)の原型のような印象を受けます。
キャラクターのデザインが似ていることでよく話題に上るあだち充ですが、『泣き虫甲子園』は初期の作品に当たるため、現在しか知らない方にとっては逆に新鮮に映るのではないでしょうか。
特に少女漫画掲載ということもあり、線が細くキレイなタッチで描かれます。
母を死に追いやった野球、それでも魅力に惹かれ、葛藤する園田夏子の姿は切なくもかわいらしく、見どころたっぷりです。
名前 | 前沢遊歩(まえざわゆうほ) |
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漫画タイトル | QあんどA(きゅーあんどえー) |
前沢遊歩は、『QあんどA』に登場する高校生のかわいい女の子。
『QあんどA』は、高校陸上を舞台にした学園ラブコメです。
2009年から2012年にかけて、月刊漫画雑誌の「ゲッサン」で連載されました。
タイトルである『QあんどA』は、主人公と兄のイニシャルから来ています。
『QあんどA』あらすじ
主人公である庵堂厚(あんどうあつし)が、小学生の頃まで住んでいた故郷に6年ぶりに戻ってくるところから物語は始まります。
しかし、知り合いと再会しても彼らが記憶しているのは、事故で亡くなり人気者だった兄の庵堂久(あんどうひさし)のことばかり。
そんな兄の存在に隠れていた厚の元に、幽霊となった久が現れ・・・
前沢遊歩
『QあんどA』のヒロインである前沢遊歩は、明華高校に通う陸上部一年生のかわいい女の子。
ポニーテールと吊り上がった眉が特徴的であり、あだち充のヒロインとしては区別しやすい容姿をしています。
ランニングの最中に何度もすれ違う厚のことをストーカーと勘違いして、タックルかましたり、厚のことを「あんた」と呼んだり、勝気な性格がうかがえます。
あだち充が描く陸上部の女の子と言えば、『ナイン』の安田雪美(やすだゆきみ)が思い浮かびますが、メインヒロインとしては珍しく、凛々しく走る姿も見どころの一つとなっています。
名前 | 里美あずさ(さとみあずさ) |
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漫画タイトル | アイドルA(エース) |
里美あずさは、『アイドルA』に登場するアイドルのかわいい女の子。
『アイドルA』は、高校・プロ野球を舞台にした青春ラブコメです。
元々2005年より、「週刊ヤングサンデー」に掲載していたが、2010年11月号より「ゲッサン」に籍を移し、不定期連載されています。
『アイドルA』あらすじ
高校生の里美あずさは、グラビアアイドルとして活躍する一方、女性ながら野球の素質にも恵まれておりました。
麻見台高校の野球部監督であり父の里美勇一(さとみゆういち)は、あずさと顔がそっくりな幼馴染の平山圭太(ひらやまけいた)と入れ替われば出場できると思いつき、女性であることを隠したまま高校・プロ野球に挑むというストーリー。
里美あずさ
『アイドルA』の主人公である里美あずさは、「里あず」との愛称で親しまれる国民的アイドルのかわいい女の子。
あだち充の漫画に登場するアイドルといえば『タッチ』の住友里子(すみともさとこ)ですが、物語のラストを締めくくる重要なキーマンではあるものの、メインキャラクターではありませんでした。
そういった意味で、アイドルとプロ野球選手の二足わらじをメインストーリーとし、そこで活躍する里美あずさは住友里子とは違った魅力があります。
男女が入れ替わり、アイドルがプロ野球に進出するという設定は、あだち充のキャラクターデザインが酷似しているとの指摘を逆手にとったかのような奇抜な発想から生まれた女の子です。
名前 | 高梨美久(たかなしみく) |
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漫画タイトル | じんべえ |
高梨美久は、『じんべえ』に登場する高校生のかわいい女の子。
『じんべえ』は、1992年から1997年の間、『ビッグコミックオリジナル』で不定期に掲載された読み切りの恋愛漫画。
少年誌で連載することが多いあだち充にとって、珍しく青年向けの作品となっています。
『じんべえ』あらすじ
じんべえとの愛称で呼ばれる高梨陣平(たかなしじんぺい)が主人公。
亡くなった妻の連れ子の美久と二人暮らしであり、血が繋がらないながら深い愛情を持って育てていました。
ところが、高校生へと成長した美久は、いつしか、じんべえを父親としてではなく、男性として想いを寄せるようになります。
高梨美久
『じんべえ』のヒロインである高梨美久は、泉台高校に通う17歳の高校生のかわいい女の子。
二つ分けのショートカットで、カメラが趣味。
義父との恋愛という、人によって受け入れがたい設定かとも思いますが、禁断の愛に思い悩む姿が切なくも大きな魅力となっています。
兄妹の恋愛を描いた『みゆき』を大人向けにアレンジしたような作品であり、物語が重くなったり、悲壮感を漂わせないのは、あだち充ならではのテクニックが光ります。
名前 | 坂上美空(さかじょうみそら) |
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漫画タイトル | いつも美空 |
坂上美空は、『いつも美空』に登場する中学生のかわいい女の子。
『いつも美空』は、2000年から2001年にかけて「週刊少年サンデー」にて連載のファンタジック・コメディー漫画。
あだち充の漫画としてはあまり例のない、超能力や悪との対決といった少年誌らしい王道設定を取り入れた学園物となっている点が特徴です。
『いつも美空』あらすじ
日本人として初めてアカデミー主演女優賞に輝いた、一人の少女のドラマ・・・になればいいなァ、と作者の願望から物語はスタートします。
小学3年生の夏休みに花火で燃え盛る祠からご神体を持ち出したことをきっかけに、神様から13歳の誕生日に超能力を授かった6人の子供達。
中学生へと成長した彼らは、助っ人部(レンタルクラブ)のメンバーとして悪意に満ちた野神篤史(のがみあつし)、剛志(つよし)の兄弟と対決するストーリーです。
坂上美空
『いつも美空』の主人公である坂上美空は、浅見台中学に通うレンタルクラブのかわいい女の子。
中学生との設定のため、他の作品のヒロインに比べると等身が低く、幼くかわいい外見をしています。
4月10日生まれで、日本人初のアカデミー主演女優賞に輝くべく類まれな演技の才能を持ち、運動神経が良く、格闘技にも精通。
神様を救ったことから授かった能力は念動力(サイコキネシス)ですが、5センチしか動かせなかったり、3回続けて使用すると爆睡してしまうという難点があることも、坂上美空の愛嬌を引き立てます。
名前 | 橘純子(たちばなじゅんこ) |
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漫画タイトル | 初恋甲子園 |
橘純子は、『初恋甲子園』に登場する女子高生のかわいい女の子。
『初恋甲子園』は、高校野球を舞台にした青春ラブコメです。
「週刊少女コミック」にて、昭和51年第34号より連載。
「甲子園シリーズ」の一つとされ、『泣き虫甲子園』と同じく、あだち充の初期作品であり、やまさき十三原作となっています。
『初恋甲子園』あらすじ
若葉高校野球部のマネージャーである橘純子は、同高のエースピッチャーである沢村俊(さわむらしゅん)に好意を寄せていました。
一方、俊の友人でバッテリーを組む土橋(どばし)は純子に惚れています。
ある日、俊の父親の転勤をきっかけに、体調管理のために純子は彼の元に住み込むこととなりますが、そんなところに、土橋が二人の同棲を目撃してしまいます。
橘純子
『初恋甲子園』のヒロインである橘純子は、若葉高校野球部のマネージャーのかわいい女の子。
あだち充のヒロインといえば黒髪が定番ですが、純子は茶髪のショートカット。
父親と二人暮らしのため、家事をそつなくこなします。
純子は少々口うるさいものの、部員の体調を気遣ったり、ユニフォームを洗濯するなど、マネージャーの業務を熱心に取り組む真面目な性格です。
彼女の魅力は、かわいい外見、家庭的で真面目な性格なだけではありません。
部員が悔いなく試合できることを神頼みする傍ら、初恋相手である沢村俊のことを願おうと試みたり、野球部員の汗のニオイが香水よりも好きだったり、俊が上半身裸になり着替えていると「俊の裸・・・まぶしい」と見とれたり。
ちょっぴり変態なところが橘純子の最大の魅力です。
名前 | 関圭子(せきけいこ) |
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漫画タイトル | 陽あたり良好! |
関圭子は、『陽あたり良好!』に登場する女子高生のかわいい女の子。
『陽あたり良好!』は、ひだまり荘に下宿する若者の恋や野球を通して青春を描いたラブコメ漫画です。
1980年から1981年にかけて『週刊少女コミック』に掲載された少女漫画で、アニメ・実写ドラマ・小説化されました。
三角関係の恋愛にスポットを当てた作品ですが、『陽あたり良好!』はドロドロとした展開はなく、青春ラブコメらしいサッパリとした読後感を得られます。
『陽あたり良好!』あらすじ
明条高校への入学が決まった杉本かすみ(すぎもとかすみ)は、叔母が運営する下宿屋「ひだまり荘」から通うことになり、個性豊かな四人の男子生徒との生活が幕を開けます。
かすみには、アメリカに留学中のボーイフレンド村木克彦(むらきかつひこ)がいますが、下宿仲間の一人である高杉勇作(たかすぎゆうさく)が気にかかり・・・
関圭子
『陽あたり良好!』に登場する関圭子は、県立明条高校のテニス部に所属するかわいい女の子。
かすみや勇作のクラスメイトとして登場しますが、サブヒロイン的な立ち位置です。
あくまでメインヒロインはかすみですが、関圭子は大人しく控えめな性格と、清楚なかわいい容姿をしており、かすみに劣らぬ魅力に溢れています。
『陽あたり良好!』の面白い点として、メインストーリーとして、かすみ・勇作・克彦の三角関係を繰り広げる一方で、圭子側のサブストーリーも展開します。
ひだまり荘に下宿する、ずんぐりとした有山高志(ありやまたかし)と、美形だがスケベな美樹本伸(みきもとしん)が圭子を巡って火花を散らすのです。
そんな魔性を秘めたところも関圭子の魅力となっています。
名前 | 月島青葉(つきしまあおば) |
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漫画タイトル | クロスゲーム |
月島青葉は、『クロスゲーム』に登場するかわいい女の子。
『クロスゲーム』は、一人の少年と幼馴染である4姉妹との青春を描いたラブコメ漫画です。
小学生から高校時代の三部構成で、2005年から2010年にかけて『週刊少年サンデー』にて掲載されました。
『クロスゲーム』は、あだち充の実の兄であるあだち勉が亡くなった翌年から連載したため、実体験による家族の死をテーマに扱った作品といえます。
『クロスゲーム』あらすじ
スポーツ用品店「キタムラスポーツ」を経営する樹田村家と、その近所のバッティングセンターと喫茶店「クローバー」をやっている月島家は家族ぐるみの付き合いをしていました。
主人公である樹田村家の一人息子の樹多村光(きたむらこう)と、月島家の次女である月島若葉(つきしまわかば)は小学5年であるが相思相愛の間柄。
その一方、三女の月島青葉は姉の若葉を慕っているため、コウに反感を抱いていたのです。
そんな夏のある日、若葉は不慮の事故で他界してしまいます。
時は流れ、高校生となったコウは若葉が最後に見た夢を叶えるため、甲子園を目指すという物語。
月島青葉
『クロスゲーム』のヒロインである月島青葉は、物語の進行に合わせ、小学生から高校生へと成長するかわいい女の子。
男勝りで快活な性格をしていますが、ボーイッシュでかわいい外見をしています。
高い野球センスを持ち合わせ、中学・高校と野球部に所属。ピッチングのフォームが美しく、女の子ながらに130キロの速球を投げるのです。
次第にコウを意識するようになりますが、小学生の頃に若葉から告げられた「奪っちゃダメだからね」というセリフに葛藤するシーンが魅力を引き立てます。
名前 | 立花音美(たちばなおとみ) |
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漫画タイトル | MIX(ミックス) |
立花音美は、『MIX』に登場するかわいい女の子。
『MIX』は、血の繋がらない兄弟が甲子園を目指す野球漫画です。
2012年より『ゲッサン』にてスタートし、現在も連載中。
『タッチ』から30年後の明青学園が舞台であること、義兄妹の物語である『みゆき』を踏襲した設定であること、多くのサブキャラクターが再登場するなど、過去作品をミックスしたあだち充の集大成的な物語となっています。
あだち充は基本的に過去作品の続編を描かないと公言していますが、担当編集者の要望や母校を訪ねたことをきっかけに心情が変化し、主要人物達のその後の物語ではなく世界観を同じくした別の物語であればと筆を執りました。
『MIX』あらすじ
主人公である立花投馬(たちばなとうま)と立花走一郎(たちばなそういちろう)は同年月日の生まれだが、両親の再婚による血の繋がらない兄弟です。
同時に、走一郎の妹である立花音美とも義兄妹となります。
甲子園に出場した過去があるものの、当時の面影はなく低迷した明青学園野球部。
明青学園に通う投馬と走一郎の二人がバッテリーを組んで、甲子園を目指すストーリーです。
立花音美
『MIX』のヒロインである立花音美は、明青学園に通う吹奏楽部のかわいい女の子。
センター分けのボブヘア―をしており、おでこあたりの髪型は立花走一郎にそっくりです。
かわいい容姿をしており、中等部の頃はミス明青に選出されていました。
性格は明るく素直ですが、幼い頃は人見知りであり、再婚により急に兄となった投馬に戸惑いながらも親近感を寄せていくシーンは魅力的なエピソードの一つです。
名前 | 菜種(なたね) |
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漫画タイトル | 虹色とうがらし |
菜種は、『虹色とうがらし』に登場するかわいい女の子。
『虹色とうがらし』は、旅を通して異母兄弟との繋がりを描いたSF時代劇漫画。
1990年から1992年にかけて『週刊少年サンデー』に連載され、2021年の8月に舞台化が決定しました。
日本の江戸時代の世界観を模した未来の話と言うことで、あだち充の中でも、とりわけ異色を放つのが『虹色とうがらし』。
スポーツ要素は排除され、時代劇ならではの決闘や血なまぐさいシーンが多く登場します。
しかし、あだち充ならではの独特の心理描写や軽快なセリフ回しは健在で、根底にある兄弟愛を時代劇として描いた作品です。
『虹色とうがらし』あらすじ
未来の話であり、地球によく似た星の江戸という町が舞台。
主人公である火消しの七味(しちみ)は、亡くなった母の遺言にしたがい江戸のからくり長屋へ向かうと、そこにいたのは兄弟の印であるクルミを持った6人の兄妹でした。
さらに、異母兄弟であり、スケベな父親の正体は誰も知りません。
7人の兄弟は互いを知るためと父親の正体を求めて、それぞれの故郷を巡りつつ母親の墓参りの旅に出ることを決意します。
しかし、行く手の先々で命を狙われ・・・
菜種
『虹色とうがらし』のヒロインである菜種は、7人兄弟の紅一点の13歳のかわいい女の子。
舞台が時代劇であることから、着物に身を包み、横髪をパッツリとそろえています。あだち充作品では最も特徴的な容姿ではないでしょうか。
賛否が分かれる見た目とは思いますが、くりっとした大きな瞳と豊かな長い黒髪が魅力的でかわいいです。
性格は気が強く、七味とはよくケンカしており、剣術にも長けています。
スポーツや学園モノ以外の女の子を見たい人に、ぜひおすすめ。
名前 | 古賀春華(こがはるか) |
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漫画タイトル | H2(エイチツー) |
古賀春華は、『H2』に登場するかわいい女の子。
『H2』は、高校野球と4人の男女の恋愛を描いた青春スポーツ漫画。
1992年から1999年まで『週刊少年サンデー』に連載していました。
タイトルである『H2』は、主人公(ヒーロー)とヒロインがそれぞれ2人いることと、主役4人のキャラクター名の頭文字を意味しています。
『H2』あらすじ
国見比呂(くにみひろ)と橘英雄(たちばなひでお)は、親友でありライバルの間柄。
中学時代には野球で地区大会二連覇を果たすものの、比呂は医師から肘に爆弾を抱えていると宣告され、以降続けることを断念します。
英雄とガールフレンドの雨宮ひかり(あまみやひかり)は野球の名門校である明和第一高校へ、比呂は野球部の無い千川高校へと進学するのです。
しかし、肘は誤診だったことの判明と、古賀春華と出会ったことをきっかけに、一から野球部を創設し、甲子園を目指すストーリー。
古賀春華
『H2』のダブルヒロインの一人である古賀春華は、千川高校に通う野球好きのかわいい女の子。
古賀商事の社長令嬢であり、プロ野球選手の妻を意識して将来の夢はスチュワーデスか女優としています。
高校野球の大ファンでありながら野球部のない千川高校に入学するなどドジな面があり、ショートのよく似合うかわいい外見が魅力です。
『H2』は、男女の四角関係を主軸に置いた物語となっており、国見比呂が雨宮ひかりか古賀春華かどちらと結ばれるか最後まで分からない展開となっています。
春華の比呂を思う一途な気持ちに心打たれます。
名前 | 水谷香月(みずたにかつき) |
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漫画タイトル | KATSU!(カツ!) |
水谷香月は、『KATSU!』に登場するかわいい女の子。
『KATSU!』は、2001年から2005年まで『週刊少年サンデー』に連載した青春ボクシング漫画。
『タッチ』や『スローステップ』など、あだち充の過去作品においてボクシングを取り上げたことがあるもの、メインにしたものは今作が初めてです。
また、タイトルである『KATSU!』は、主人公とヒロインの名前である「かつき」から付けられています。
『KATSU!』あらすじ
光葉高校に通う里山活樹(さとやまかつき)は、クラスメートである同じ名前の水谷香月が気になっていました。
仲良くなりたいがため、香月の父親が運営するボクシングジム「水谷ジム」へと入会するものの、香月の両親は離婚していたことが発覚します。
ひょんなことから、スパーリングしたことで、活樹のボクシングの才能を見いだすこととなります。
両親の離婚や自身が女性であることから、香月はボクシングを嫌いになりかけていたものの、スパーリングをきっかけに夢を活樹に託し・・・
水谷香月
『KATSU!』のヒロインである水谷香月は、光葉高等学校に通うクラスメートのかわいい女の子です。
勝気な性格でボクシングが強い。
鼻が高く、黒目が小さいのが特徴で、キレイとキュートを兼ね備えた印象です。
また、活樹にアプローチする他の女の子をあからさまに意識したり、あだち充の描くヒロインでは珍しい反応も魅力です。
名前 | 中里美夏(なかざとみなつ)=須藤麻里亜(すどうまりあ) |
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漫画タイトル | スローステップ |
『スローステップ』あらすじ
主人公は、麻丘高校のソフトボール部に所属する中里美夏。
美夏は、ボクシング部に所属するクラスメートの秋葉習(あきばしゅう)、ソフトボール部の顧問の教師である山桜監悟(やまざくらかんご)から好意を持たれています。
さらに、事情があって美夏が変装した姿である須藤麻里亜に恋をした同じマンションに住む門松直人(かどまつなおと)。
秋葉、山桜、門松の3人は、美夏を巡って、あれやこれやと恋のバトルを繰り広げるのです。
中里美夏
『スローステップ』の主人公である中里美夏は、高校生のかわいい女の子。
ショートカットでボーイッシュなかわいい外見から、男子生徒に人気があります。
性格は明るく活発だけれど、ガサツなところがあり、言葉遣いも少々悪いです。
また、プロレスラーの父の影響か、大食い。
あだち充漫画に登場する多くの女性らしいヒロイン像とは、ややかけ離れたタイプと言えます。
これについては、『ちゃお』に連載ということで、ターゲットとなる読者層である女性でも親しみやすいキャラクターを意識したのではないでしょうか。
ともあれ、そのガサツでありながらキュートなところが、不思議な魅力を醸し出しているのです。
また、中里美夏自身は本格ソフトボール漫画の展開を希望しているにもかかわらず、一向にその気配はなく、ちょくちょくアピールしてくるところが、かわいらしく笑いを誘います。
名前 | 二ノ宮亜美(にのみやあみ) |
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漫画タイトル | ラフ |
二ノ宮亜美は、『ラフ』に登場するかわいい女の子。
『ラフ』は、1987年から1989年にかけて『週刊少年サンデー』で連載され、高校競泳を描いた青春スポーツ漫画。
2006年には実写映画化もされました。
『ラフ』あらすじ
埼玉県にある私立栄泉高校の水泳部に入部した大和圭介(やまとけいすけ)は、飛び込みの部員である二ノ宮亜美から「人殺し」と告げられます。
戸惑う圭介でしたが、2人の実家がライバル関係の和菓子屋であり、二ノ宮の祖父は新商品の開発で体調を崩し、「やまとに殺された」との言葉を残して亡くなったことが原因だと判明します、
水泳を通して、お互いを理解し合い、次第に惹かれていくというストーリー。
二ノ宮亜美
『ラフ』のヒロインである二ノ宮亜美は、私立栄泉高校水泳部の飛び込み選手のかわいい女の子。
ショートカットで水泳水着がよく似合う容姿をしています。
祖父の一件を理由に嫌がらせをし、思い込みの激しいところはありますが、根は優しい性格です。
また、運動だけでなく学力成績も抜群。
誕生日は3月4日であり、バウムクーヘンの日です。
『ラフ』は競泳をテーマにしているため、野球漫画にはないストーリーのテンポの良さがあります。
また、ネタバレになるので詳しくは控えますが、後半のシリアス展開の盛り上がりと、二ノ宮亜美が絡むクライマックスシーンは、あだち充漫画の中でも特に美しく感動的なラストと言えます。
名前 | 浅倉南(あさくらみなみ) |
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漫画タイトル | タッチ |
浅倉南は、『タッチ』に登場するかわいい女の子。
『タッチ』は、1981年から1986年にかけて『週刊少年サンデー』で連載され、高校野球を舞台に双子の兄弟と幼馴染の女の子の青春と恋愛を描いたスポーツ漫画。
アニメ、実写ドラマ、実写映画化もされました。
言わずと知れたあだち充の代表作です。
『タッチ』あらすじ
上杉達也(うえすぎたつや)と上杉和也(うえすぎかずや)は双子の兄妹。
外見はそっくりだけれど、主人公である兄の達也は要領いいけれど不真面目。一方、弟の和也はスポーツや勉学と何事も真面目で優秀です。
そして、幼馴染の浅倉南を加えた、3人は幼い頃からいつも一緒にいました。
しかし、中学、高校と成長する中で、互いに異性として意識するようになっていきます。
南に恋心を抱く和也は、南の夢を叶えるため甲子園を目指しますが、地区予選決勝に向かう途中で交通事故に合い・・・。
浅倉南
『タッチ』のヒロインである浅倉南は、明青学園高等部の野球マネージャーを務めるかわいい女の子。
賢く、運動も得意。掛け持ちでやっていた新体操で人気者になるほど、人を引き付けるスター性も備えています。
かと言って、自分の能力や容姿をひけらかしたり、謙遜したりすることもありません。
新田由加(にったゆか)、柏葉英二郎(かしわばえいじろう)といった一部のキャラクターを除いて、老若男女・優等生・ヤンキー・動物に至るまで幅広く好感を持たれています。
時折、「○○だぞ」と、少年口調で話すのもかわいらしい魅力の一つ。
漫画やアニメの人気投票において、まず上位に食い込んでくる漫画を代表する人気ヒロインですが、アンチが多いのも事実。
とくに女性に対して不人気であり、『スローステップ』の中里美夏とは対照的です。
理由については、上記に挙げた八方美人的な所や口調が、人によっては鼻につくのでしょう。
極めつけては、上杉和也に対しての接し方が、あざとい、魔性の女といった負のイメージを定着させていると考えられます。
果たして、浅倉南はあざといのか、否。
まず大前提であるのが、浅倉南は物語開始時から一貫して上杉達也のことを愛しており、それが揺らいだことはありません。
和也に対して恋心を抱いたことはなく、和也自身もそれに気づいています。
思わせぶりな態度と見えてしまうのは、中学から高校生という多感な時期であり、今まで家族のように接してきた幼馴染の兄弟との仲を崩したくない気持ちと、その一方に恋して思い悩んだ結果と言えます。
マイナスイメージが強い方は、浅倉南視点で原作を読み直すと、印象が変わるかもしれません。
名前 | 中尾百合(なかおゆり) |
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漫画タイトル | ナイン |
中尾百合は、『ナイン』に登場するかわいい女の子。
『ナイン』は、1978年から1980年にかけて『週刊少年サンデー』で連載され、高校野球を通して友情と恋愛を描いた青春ラブコメ漫画。
当時、原作有りの作品を手がけていたあだち充にとって、以降オリジナルを描き続けるきっかけともなった漫画です。
アニメ化、実写ドラマ化されました。
『ナイン』あらすじ
青秀(せいしゅう)高校に入学する新見克也(にいみかつや)と友人の唐沢進(からさわすすむ)。
野球部の試合見学に向かう途中、二人は電車内にいた中尾百合が痴漢される瞬間を目撃します。助けようとしたところ、百合は睨んで痴漢を撃退したのです。
球場に到着すると、電車内で見た百合と痴漢がいました。その痴漢の正体が、全国中学野球大会優勝投手の倉橋永二(くらはしえいじ)だったことに気がつきます。しかし、今の倉橋に中学時代の輝きは見られませんでした。
試合は青秀高校のコールド負け。
中学陸上の短距離記録保持者である新見と、中学柔道県大会個人優勝者の唐沢は、運動部の弱い青秀高校にがっかりとしていると、痴漢を撃退したほどの百合が涙を流していることに衝撃を受けます。
百合の悲しむ顔は見たくない、絶対に笑顔が似合うからとの理由で、新見は野球部に入部することを決心するのです。
中尾百合
『ナイン』のヒロインである中尾百合は、青秀高校野球部マネージャーのかわいい女の子。
大人しく、優しく、真面目で、新見克也への恋心を抱くも気持ちを伝えられない奥手な性格です。
正に、ヒロインの王道とも言えるキャラクター。
一癖、二癖ある現代漫画のヒロインにはない無個性的なところが、逆に大きな魅力と映ります。
また、痴漢行為をする倉橋に対して、睨みつけ撃退するという芯の強い面も持ち合わせています。
その後、倉橋を咎めることなく普通に接している様子は、痴漢は許しがたい犯罪行為ではありますが、百合の懐の深さをうかがい知ることができます。
『ナイン』は、あだち充漫画の中ではストーリー展開が地味な方かと思いますが、読んだ後にほんのりと胸が熱くなります。
それは、漫画でよくある突飛な展開が少なく現実的に起こりそうなストーリーだったり、登場人物がその辺で普通に出会えそうだったり、手に届きそうな青春物語だからと言えます。
中尾百合もどこかでひょっこりと出会えそうな、そんな不思議な魅力に溢れています。
名前 | 若松みゆき(わかまつみゆき) |
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漫画タイトル | みゆき |
若松みゆきは、『みゆき』に登場するかわいい女の子。
1980年から1984年にかけて『少年ビッグコミック』で連載された、青春ラブコメ漫画。
アニメ化、ドラマ化、実写映画化されました。
『みゆき』あらすじ
高校1年生の夏休み、若松真人(わかまつまさと)はクラスメートと共に海辺の民宿でアルバイトします。海でナンパした女の子とデートの約束をするものの、彼女は6年ぶりに海外から帰国した血の繋がらない妹、若松みゆきでした。
若松みゆきと二人きりでの生活が始まる一方、憧れの同級生である鹿島みゆき(かしまみゆき)との関係も深まっていきます。
兄として振る舞いながらも、若松みゆきのことが気にかかる真人。
二人のみゆきに心揺らし、高校生活がスタートします。
若松みゆき
『みゆき』のダブルヒロインの一人、若松みゆきは血の繋がらない妹であるかわいい女の子。
主人公の真人とは異なり、容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群と3拍子そろっており、青華高校に入学するや学園のアイドル的存在となります。
血の繋がらない妹との共同生活というシチュエーションの『みゆき』は妹漫画の金字塔であり、ヒロインの若松みゆきは妹キャラクターの元祖と言えるでしょう。
真人に好意を抱きつつも、兄妹であることを意識し、距離を置くシーンがいじらしい。と思えば、真人が鹿島とのデートを優先させたりすると、ヤキモチを焼いたり、かわいい面も見え隠れします。
勝ち気で溌剌とした性格であり、露出の高い水着を好んで着たりするも、優しく思いやりがあって、家庭的な一面もあります。
理想的な妹でいたい気持ちと、兄への恋心を押さえきれない気持ちが交差し、若松みゆきをより魅力的なキャラクターへと引き立てます。
以上、あだち充の漫画に登場するかわいい女の子キャラクター・ベスト17をランキング形式で紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、素敵なよりみちライフを。